伊予鉄バス 車検切れ運行を謝罪会見 2路線計73.8キロ
伊予鉄道(愛媛県松山市)は8日、車検の切れた違法な状態で路線バス1台を運行していたと発表した。伊予鉄は道路運送車両法に違反したとして四国運輸局と松山西署に報告した。
伊予鉄によると、問題のバスは今月5日が車検満了日で、7日に斎院営業所(同市空港通5丁目)内の整備場で予定していた車検を受けないまま走行。7日午前7時18分から午後3時39分まで、JR松山駅や伊予鉄古町駅と道後温泉駅を結ぶ2路線計73.8キロを運行し、乗客32人が利用した。6日は運行しなかった。
県庁で記者会見した伊予鉄の大政憲司取締役自動車部長は「車検予定を口頭で伝えるなど、整備管理者と運行管理者双方の確認が不足していた」などと理由を説明。「このような事態を発生させ深くおわびする」と陳謝した。再発防止策として文書連絡の実施など、複数人で車両管理を確認する仕組みを早急につくるとした。
四国運輸局は近く、伊予鉄へ監査に入る方針で、車両の使用停止処分などを検討する。